【第3章】私が格ゲーをはじめた理由【小説風】

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【第2章】私が格ゲーをはじめた理由

第3章

兄貴にレバーを譲ってもらってからずーっと格闘ゲームを考える頭になっていた。学校では、『どうすれば相手に触りに行けるのか、対空はどのような準備をすればいいのか、固めの連携はどうするか』様々なことを授業中だということを忘れ、メモに書き記していた。

今思えば、この頃から格ゲーで勝つために試行錯誤する頭を持っていたらしい。上達するには試行錯誤を繰り返すことは明確なので、上達に悩んでいる方々はもっと思考して試行するべきだと思っている。悩むだけではなく行動に移すことが重要になる。

たまたま格ゲーメモを友人に見られた時は口を揃えて、「なんの呪文?」と言っていたのもいい思い出だ。先生にも言われた覚えがある。

学校が終わり、部活もない日は全力で自転車を漕いで帰路につく。レバーの操作に慣れるべく毎日30分以上のコンボ練習と固めの連携を繰り返していた。

実践では一番練習している連携に頼る傾向にあるので、攻めの幅を増やすことに集中した。いわゆる自分に依存する連携を複数身につけておくことで、相手に簡単に凌がれる事が少なくなっていくだろうと思い練習していた。

当時は『自分に依存する行動』を身に着ける事が正解なのかはわかっていなかったが、どうやら正解だったらしい。

そして、そう思った日から自キャラの連携を増やす練習を行っていた、初めて練習する連携を実践投入するのは非常に難しく、トレモで手に馴染ませていくしかなく、意識的に連携を取り入れることを念頭に置いていた。

この練習をし始めてから友人との対戦にも勝ちやすくなっていくのを実感していた。

そんな中、アルファステーションへ聖戦をしに行く気持ちが出来上がっていった。(勝手に聖戦と呼んでいた)再びゲームセンターへ向かうと勝手に敵対視していた人がトレモしていた。

興奮と緊張が混じりつつ、50円を筐体に入れ「HERE COMES A NEW CHALLENGER」と画面に映し出された。(乱入した合図)

相手はμ-12(ミュートゥエルヴ)というキャラで、ビットを飛ばして打撃のリーチが長いキャラ、簡単に言うとガンダムみたいなキャラだ。

あっという間に3分が経過し、結果は完敗だ。ボコボコされた。

何もできなかった。本当に無力だった。ネット対戦では勝ててもアーケードで実際に対戦すると自分の動きもできず、緊張のせいか固まっていることも多く、ミスもあった。

「これがアーケードか」と洗礼を受けた。

対戦してくれた相手に挨拶をしに行き「また対戦しましょう。」と笑顔で答えてくれて嬉しい反面、「こいつぶっ●してやる(ゲームで)」という心が芽生えていた。

この日も涙とラーメンをすすり帰った。何度目だよ…

必死に練習したのに何も出来なかった自分が不甲斐なさ過ぎて、その夜は眠れなかった…

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